2025.03.18
ブログ 一般NO.85 最低賃金上昇の裏側で
「相場はいつになったら元に戻るのでしょうか?」と聞かれることが多いですが、結論、戻りません。
落ち着いたとしても、せいぜい高”止まり”でしょう。
ウクライナ情勢不安などに乗じて一時的に上がっている分には元に戻ることは期待できますが、こと物価上昇が
①最低賃金の急激な上昇
②少子高齢化+人口減少による消費の逓減
を少なからず背景に持っている以上、下がりようがありません。
最低賃金の急激な上昇は当然会社経営を圧迫します。企業に残された選択肢は2つ。
1.価格転嫁 2.人件費を中心としたコストの抑制
人件費は会社コストの50%近くを占めます。そのコストが急激に上昇することは死活問題です。一方で、「相場はいつになったら元に戻るんだろう?」と無知な期待を寄せる消費者に応対せざるを得ないとすれば、賃金の上昇分によって生じたコスト高を抑制するために、人員のコスパ査定によるカット(解雇)が必須となります。
これは、超高齢化社会にとっては大きな労働力不足を招く結果になると予想します。なぜなら、高齢者の雇用を奪うから。
つまり、時給1500円を払わざるを得ないのに、それに見合わない高齢者なんて雇ってられないのです。
結果、企業は利益の取れるサービス提供に特化せざるを得ず、社会全体のサービス量が低下し、その限られたサービスを多くの人が奪い合う状況が生じるため、さらに価格は値上がりします。これが医療であるなら最悪の状況を招くでしょう。
今は大量生産大量消費が可能になる時代ではないため、価格の低下は見込めない状況です。ただでさえ利益率の上昇が焦点になっている中で、最低賃金上昇の押せ押せムードがさらに拍車をかけています。
結果、最低賃金が止まらない限り、最低賃金上昇以上に価格は上がり続けます。
給料が上がることは精神的に安心できることかと思いますが、だからと言って給料が上がれば生活が楽になるだろうという考え方は、いささか短絡的かと思います。
最賃1500円時代が到来したとき、何が起きるか。私は大AI時代の幕開けだと考えています。どう考えても、時給1500円の人を雇っているより、AIを活用している方がコスパが良いです。
そのとき日本は、失業者であふれ返り、生活保護受給者が激増、税収も激減して、果たしてどうなっているのか…
過度な賃上げは、自分で自分の首を絞めていることになってやしないかと、一旦冷静に考えてみる必要があるかもしれません。じょうむ
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