2025.03.10
ブログ 一般NO.83 本当の優しさ ~先生の優しさが胸に響いた日~
最近、年をとってきたせいもありますし、娘たちが卒業や入学などのイベントをすることも直近にあるせいで、当時の自分のことを思い出したり、昔の出来事を振り返る機会が多くなってきました。
娘が4月から東京の大学に進学するのを期に、いろいろと家を整理している最中に、自分が小学生の頃のアルバムが見つかりました。
そのアルバムの中に、小学2年生の運動会の時に先生と一緒にお昼を食べている写真がありました。(当時の運動会では家族が作ってきたお昼を家族と一緒にグラウンドで食べるのが慣習でした)
ちょうど運動会の2日前くらいに、私の両親が相次いで病気になってしまい、お昼をつくることができないという状況になったため、担任の先生にそのことを伝え、自分は近くのお店でパンを買って教室で食べますと言ったところ、
「じゃ、先生がお昼を作ってくるから一緒に食べよう」と言ってくれました。
それだけでも有難かった思い出の一枚なのですが、写真の中のお弁当のおかずを改めて見たとき、胸が詰まる想いでした。
そのおかずとは、私が好きなものばかりだったのです。もちろん、卵焼きやハンバーグといった小学生なら誰もが好きな定番の他に、一番好きだったひじきの煮物や、レンコンの炒め物などがちゃんと入っているではありませんか。
私はすぐにスマホで連絡をして、母に当時の運動会のことを聞いてみると、「あのときは先生がわざわざ電話をくれて、好きなおかずは何かと聞いてくれてたよ。懐かしいなあ。」と。。
当時の先生は特に何も語ることなく、当たり前のように一緒に笑って食べてくれました。
当時の私は、全く気付くことができませんでした。「へー、先生も僕と一緒のものが好きなんだなぁ」くらいにしか思っていなかったのです。
そのさりげない優しさ、気づいてくれることを期待しない優しさが妙に今の自分の胸に刺さります。
ともすれば「これだけやってあげてるのに…」などと何らかの見返りを期待してしまう現代。
自分が相手にかけた優しさを恩着せがましく迫るわけでもなく、逆にそれを気づかせまいとする配慮すらあるという優しさ。
本当の優しさとはそういうものなのかもしれない。そう胸に響いた一枚の写真でした。じょうむ
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