勝機のない戦いは不毛だと言われます。確かにその通りだと思います。

経営は、勝率の高い方を選択していく業務です。

しかしながら、個人レベルでも会社レベルでも、経験しなければならない、通過しなければならない場所・場面があります。

そこを通過しなければ今後の繁栄に遅れをとる、進歩や成長に支障が出るなどのケースです。

個人の受験などが分かりやすい例でしょう。

自分の学力がまだ足りないけれども、どうしても入りたい学校があるなどの場合、落ちる覚悟をもって猛烈な受験勉強に取り組む、合格するレベルの人たちがいるコミュニティーに入って敢えて自分の不甲斐なさを実感してみる、などがあるでしょう。

私なんかは特にそうです。自分のレベルより高いところに敢えて突っ込んで行き、如何に自分が何も出来ない存在であるか、甘ったれた存在であるか、無力な存在であるかを文字通り「痛感」しに行くのです。それが痛ければ痛いほど自らの糧になります。

つまり、目の前の利益を取るか、今は損をしてでも先々の大きな利益を取りに行くか？です。

私は「時間を味方にする者が強い」という思考を持っています。「待てる力」とも表現します。

先々の大きな利益を得るために、目の前の一歩をどう進めるべきか。

この一歩は敢えて挫折の道を選ぶのもアリ。同じ歩数を踏んだ時、どうしたらより長い距離を歩けているのか。そんな考えも持って良いと思います。じょうむ