昨日のブログ「NO.73　なぜ会社はブラック化するのか」についてお便りをいただきました。

ありがとうございます！

「個々人が自分の価値観、とりわけそれぞれが楽なやり方に勝手にシフトすることによって企業はブラック化する。例えば、何かあったら早く出る（居残る＝残業）など時間的・量的ボリュームによって対処するなど」という文言に対しまして、

”その例を見る限り、楽なやり方にシフトしているとは言えないのではないか？”というご意見でした。

確かに、時間的・量的には増えており、作業的には通常より苦労しているかと思いますが、私が言う「楽（ラク）」とは、”自らを変えようとしない”ということです。

イレギュラーなことがあれば、通常なやり方では終わらないという状況に置かれていると思います。

この時、本当に考えなければならないことは、これまでのやり方からの脱却（工夫・改善）ではないでしょうか。

これをしないで、ただただ従来通りのやり方で押し通そうとしていることに「楽」をしていると思うわけです。新たな知識や技術を習得することにはある程度の忍耐が求められます。それらを一切しないで、ただただ従来のやり方に固執する・・・その実、楽な方に逃げていると言えませんか？

新たな変化に自らを進化させることもなく、専ら時間的・量的なものをもって解決にあたる・・・これで時間外労働だ、うちの会社はブラックだ、なんて言っていたずらに会社のコストアップを生じさせるのはもちろん、そのやり方を「俺の時代はそうだった」なんて他者に強要するものなら目も当てられません。重症です。

世の中の機運が賃金アップに狂ったように傾いてますが、多くの会社が疲弊しています。それは、賃金だけ上がって、効率が全くもって上がっていないからです。

今は急激な物価上昇のウェーブを受けて、半ば便乗値上げもまかり通っていますが、この間に効率化を図れない企業はほどなく淘汰される可能性が高いです。

誰かが言ってましたね「賃上げができない中小企業を潰して、その人員を大企業に回せばいい」

冗談でしょ笑　賃上げできない企業（＝効率を上げられない＝従来のやり方から脱却できない人間の集合体）の従業員を何で効率化を推し進めている企業が雇うのでしょうか？マインドが全然違います。雇われたところでついていけないでしょう。

時代が刻一刻と進化し続ける中において、自らは進化しようともせず、相変わらずのやり方に終始する・・・新しいことを提案すると、何だかんだ言って元のやり方に戻そうとする・・・本人に自覚は無いかもしれませんが、結局は楽な道を本能的に選択している、ということだと考えています。じょうむ