2025.02.03
ブログ 経営NO.62 リスクと大成功
最近、一本の電話がかかってきました。「久しぶりだねぇ」。
私が銀行員時代に担当した融資先の社長さんでした。
私が26とか27歳のときで、その社長さんはちょうど一回り上でしたから、38とか39歳。快進撃を続けて、一代で中小といえども最も大きい会社を運営されていました。
社長の口癖は「リスクを取れないと大きくなれない」。
「今のまま行けば100万円、リスクを取れば200万円という選択肢があった場合、その200万円を取りに行くのが成功者だ」
ともおっしゃられ、常に新規事業を模索するエネルギッシュさは、「石橋を叩いても渡らない」と異名をとる私の銀行とは正反対でした。
融資のご依頼の都度、「成功するとこれだけの利益、失敗するとこれだけの損失。さあ、貸してくれる?」という言い方が常でした。「絶対に成功します」という言い方をしなかったのが印象的で、今思えば「リスクを共に負ってくれるのか」という問いだったと感じます。
「失敗すれば・・・」とは言いながら、ことごとく成功に導いていた社長。寝てないのではないか?と疑うほどの仕事ぶりでした。相当勉強もしていたと思います。
リスクとはいえ、そのリスクを誰よりも理解し、誰よりも回避する策を二重三重にも張り巡らしていたことは融資を通して私が一番感じていました。
優秀な先輩たちが「あの社長は手に負えない」ということで、若輩の私に回ってきた担当先でしたが、非常に多くの勉強をさせてもらったと思います。
電話では「とうとう会社潰しちゃったよ」という内容でした。ただ、その社長はさすがで、全ての借入金を返済、従業員の再就職も完遂という完璧な退きでした。
私が銀行を退行してからも20年間何ら変わることなく新たな挑戦を推し進め、当時の5倍以上に会社を大きくしていたことは怪物と言っても過言ではない業績かと思います。
一段落ついた時、私のことがふと思い浮かび、私の所在を探し当てたとのこと。「今度一杯やろう」というお誘いもありがたく、これまでどのような決断においてどのような行動をしてきたのか、もう多大なる勉強になること間違いなしです。非常に楽しみです。じょうむ
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