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2025.01.27

ブログ 一般

NO.58 通信簿の見方

私の娘が通う中学校の通信簿は二つ折りになっていて、開くと左面には国語、数学、英語、理科、社会などの教科評価、いわゆる5段階評価が記載されています。そして右面には協調性や委員会活動の姿勢などの生活態度的評価が並んでいます。

娘はもっぱら左面の教科評価にしか関心を持ちません。

「国語が4から3に落ちた…」「家庭科が5になってる!」

日々の努力が数字として現れるため、非常に分かりやすいですから関心を持ちやすいでしょう。

しかし、私はあえて「本当に重要なのは、左面の教科評価ではなく右面の生活態度評価の方だ」と言っています。

娘は反論します。

「右面の生活面なんてどうでもいいよ!テストの点数や評価が上がらないと、行きたい高校にも行けなくなるんだから。」

受験を来年に控えた娘にとっては当然でしょう。しかし、それをもって生活態度面はどうでもいいとは頂けません。悲しいかな中学校で学ぶ内容がそのまま社会で役立つ機会は実はかなり少ないと言わざるを得ません。

例えば、微分積分を自分で計算しながら仕事をしている人を見たことがありません。漢文を読めることで出世している人を見たことがありません。設計職などであれば微分積分を用いることはあるかもしれませんが、そんなことはコンピューターがやっているはずです。多国語の読み書きや会話もできるに越したことはありませんが、数年後には同時翻訳機が小型イヤホンなどになっているのが当たり前の未来です。一人ひとりに専用のAIが付き、学んだ知識を頭に詰め込む必要がなくなる時代が既に来ています。

では、そういう未来に立たされたとき、人間として本当に必要なものは何でしょうか?それこそが通信簿の右面にある生活態度評価だと思うのです。

現状の学校生活で、娘の周囲に対する生活態度はどう評価されているのか。

それらを基に、これから社会に出ていく上での現状の考え方・生き方を見直し、軌道修正していく必要があります。それを一つ一つ確実に成し遂げることが真の勉強であり、私はこれを「修行」と呼んでいます。

もちろん、左面の教科評価を軽視しているわけではありません。周囲が当然のように身につけている知識がないと、騙されやすくなったり、事の本質を捉えられなくなるなど、社会において一方的に搾取される側になってしまうからです。

ですから、テストの点数や評定を上げるための勉強に陥ることなく、常に「社会の一員として良識ある判断と、それに基づいた正しい振る舞いができる人間になるため」という目的の下で勉強・修行していってほしいと伝えています。・・・うーん、まだ届いて(響いて)いないですけども。。悩 じょうむ

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