2025.01.24
ブログ 経営NO.56 戦略と戦術
この4月から大学の経営学部に進学する(卒業後は父の会社を継ぐ)という方から、どういう心掛けで勉強に臨めばいいですか?というお便りを頂きました。
えーと、わかりません笑 何とも情けないことですみません。
ですが私の経験上でお話できることは、大学の1年生(経営学の最初の1歩)の勉強に当たっては、常に「戦略」と「戦術」の明確な違いを意識してほしいということです。
つまり、今学んでいることは「戦略」の分野なのか、「戦術」の分野なのかをしっかり理解した上で勉強を進めてほしいということです。
この「戦略」と「戦術」はベテラン社会人でも混同している人、あるいはまったく区別すらしていない人がたくさんいます。
どんなに知見を積んでいるプロであっても、人である以上間違ってしまうことがあります。しかし、その間違いが「戦略」と「戦術」の混同・無区別で行われたものであれば会社の致命傷になってしまい、リカバリーが容易に出来ない事態にもなり得ますので、以下この点において少し考察してみようと思います。
「戦略」とは、会社の大目標であったり、到達地点を示すものです。それはそのまま組織が進むべき方向性を指し示すものであることも多く、ゆえに長期的かつ抽象的になりがちとなります。
一方で「戦術」とは、戦略を遂行するための具体的な行動などを指します。より短期的で、直近の実際の行動スケジュールなどになるため、より密接に現場業務と結びつきます。
平たく言えば、目の前に大きな二つの山があるとして、右の山に登るのか、左の山に登るのかを選択するのが「戦略」であり、「じゃあ、どうやって登っていくの?」を決めるのが「戦術」です。
大学では経営学原論などで、多くの経営者がとってきた施策事例などを学ばれると思います。その時には特に、それらが「戦略」なのか、「戦術」なのかをキッチリと理解・判別した上で勉強を進めていかないと、いざ自分が実務を行うに当たって、時代にのまれやすくなったり、いたずらに右往左往してしまったりするので注意が必要です。じょうむ
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