2026.06.12
ブログ 経営ブログ 社会人の心構えNO.259 重さの選別 ~時代が求める「身軽さ」、組織が抱える「重さ」~
今の時代、人々はかつてないほど 身軽さ を求めています。
これは単なる流行ではありません。
社会の価値観そのものが、静かに、しかし確実に変わってきているのです。
少子化の議論では「子どもが減っている」と言われますが、
その前段階として 結婚そのものが減っている という事実があります。
なぜか。
私の体感では、
結婚すると「身軽さが失われる」と感じる人が増えているからです。
責任が増える
自由が減る
自分の価値観で選べる範囲が狭まる
つまり、
“重さ(負担)”に対して、得られる価値が釣り合わない、と考える独身者が増えているということです。
そして、この構造は、会社という組織にもそのまま当てはまります。
現代の働き手が会社に対して抱く不満の多くは、
突き詰めれば 「重い」 の一言に集約されます。
不必要な制約
思い通りにできない環境
意味のないルール
変えられない慣習
人間関係のしがらみ
これらはすべて、
組織が抱える“重さ” です。
そして現代の人は、
その“重さ”が意味のあるものかどうかに関係なく、
とても敏感に察知し、静かに距離を置き始める。
採用が難しくなるのも、
離職が増えるのも、
若手が定着しないのも、
私はこの“重さ”が原因のひとつだと考えています。
ここで誤解してはいけないのは、
重さそのものが悪ではない ということです。
責任
役割
貢献
成果へのコミット
これらは確かに“重さ”ではありますが、
人を成長させ、やりがいを生み、
人生に意味を与える重要な要素でもあります。
避けるべきは、
「時代に取り残された重さ」 です。
誰のためにもならないルール
形だけの会議
説明できない制約
時代が変わっても変わらない会社の空気
こうした“無用な重さ”が積み上がるほど、
組織は確実に弱体化します。
■ 経営者が向き合うべきは「重さの選別」
時代が求めているのは、
重さの排除ではありません。
求められているのは、
重さの選別 です。
必要な重さ → 残す
不必要な重さ → 捨てる
この選別を怠った組織は、
市場における求心力を失っていきます。
時代は、その時々に相応しい“身軽さ”を求めています。
これは個人の気まぐれではなく、
社会構造そのものの変化 です。
経営者が向き合うべきは、
組織に潜む 「時代に取り残された重さ」 を徹底的に削ぎ落とすこと。
そして同時に、
時代に求められる 新たな“重さ” を課すこと。
ここで言う“身軽さ”とは、
組織全体を軽くすることや、現代の若者の価値観に一方的に会社が合わせるということではありません。
不要な重さを取り除き、
必要な重さだけを残すこと。
これこそが、
これからの時代に人を惹きつけ、
組織が生き残るための道ではないか、と考えています。 せんむ
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