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2026.05.29

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NO.256 善意に頼る不安定な組織 ~ルール化のタイミング~

「忙しい時は、みんなで協力し合うのが当たり前だ」

善意とは実に美しい概念です。

しかしながら、組織運営において、
最も危険なのは、私は「善意に依存した仕組み」であると考えています。

助け合い、気遣い、思いやる。
これらが組織を支えているように見える瞬間もあります。

個人であればこれに勝る概念はないかもしれません。

しかし、いざ経営の視点で見たときどうでしょうか?
善意に頼る仕組みは“再現性がない”という致命的な欠陥を抱えています。


善意は人によって量も質も違います。

この「人によって差が出る」時点で、組織運営の要ではないことは明白です。

善意は言わば“偶然の産物”です。その偶然に運営を委ねる経営とは何なのでしょうか?

つまり、
善意は組織運営の土台にはなり得ない。

善意に依存した状態が続くと、
必ずどこかでこういう声が出始めます。

「あの人ばかり負担している」

「なぜ私だけがやらなければならないのか」

「気づいた人、優しい人が損をする会社だ」

この“不公平感”は、
組織にとって最も危険な感情の一つです。

なぜなら、
不公平感は、善意を最も早く腐らせるからです。

そして、この声が出た瞬間こそ、
経営者が即行動に出るべきタイミングです。

不公平感は、善意に頼らないルール化を進めるトリガーと言えます。

誤解してはいけないのは、
ルール化は善意を否定する行為ではない、ということ。

むしろ逆です。

善意を“搾取”させないために、
善意を“疲弊”させないために、
善意を“継続”させるために、
ルール化が必要なのです。

ルールがあるからこそ、
善意は“プラスアルファ”として輝く。

ルールがないと、
善意は単純な“穴埋め”として消耗するだけになります。

この違いは経営者なら絶対に覚えておかなければなりません。

ルールは、
人を縛るためではなく、
善意を守り、組織を安定させるために存在します。

善意は尊い。
だからこそ、
善意に頼らない仕組みをつくることが、
経営者の責任なのです。せんむ

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