2026.01.22
ブログ 経営NO.226 強い組織を求めるなら「これから気を付けます」という反省だけで終わらせてはならない
ミスが起きたときによく聞く言葉・・・「これからは気を付けます」
しかし、ここで「これから気を付けて同じミスを繰り返さないように」と言って終わらせているようではリーダー失格です。「これから気を付けます(注意します)」という言葉は、本人の反省に過ぎず、改善策には一切つながりません。
人間の注意力は、忙しさや疲労、焦り、慣れ、割り込み作業など、現場で日常的に起こる要因によって簡単に散漫になります。つまり、注意力によってミスを防ごうとする試みは実質「無策」ということです。
「注意するのではない。同じミスをしないための仕組みを考えてきなさい」
一見厳しいと感じるかもしれません。しかし、今一度立ち止まって冷静に考えてみて下さい。
「これからは注意します」「そうして下さい」というやり取りで終わってしまう場合、ミスが起こるたびに“個人への責任追及”になってしまいます。最終的には「お前、何回同じミスを繰り返すんだ!」と言われてしまうでしょう。言われた方も、注意力が散漫にならざるを得ない繁忙の中でミスをしてしまっただけなので、自分が悪いとはいえ「そんなに怒らなくてもいいだろう…」という感情論に発展します。コミュニケーションは阻害され、隠蔽体質の温床にもなり、いずれ組織としての成長が止まることになるでしょう。
部下が「つかえねー」と愚痴るのではなく、リーダーであるあなたが改善策構築を怠ったことをまずもって反省しなければならないのです。それをせずに指導だと称して厳しく部下に詰め寄ると「パワハラだ」と言われかねません。中にはパワハラを恐れて指導すらしないリーダーもいるでしょう。
ハラスメントは感情論・精神論によるところが大きいのです。であれば、ハラスメントが気になって仕方がないというリーダーこそ、淡々と仕組みにこだわるべきです。
強い組織とは、例外なく“気を付けなくても間違いが起きない仕組み”をつくっています。チェックリストを作る、ダブルチェックのルールを設ける、作業手順を見直す、物理的に間違えられない配置に変える、情報共有の流れを整理するなど、あらゆる工程に仕組みが光ります。
そして、仕組みでミスを防ぐという考え方は、ミスそのものを会社全体(仕組み)の責任へと変えます。結果として、個人一人ひとりを会社が守ることにつながるのです。これは組織を組む大義とも完全に合致しており、極めて正しい方向だと言えます。
強い組織では、仕組み上で生じたミスを個人に押し付けません。ミスは個人の問題ではなく、会社の仕組みの問題として扱います。人は必ずミスをする。だからこそ、特段注意していなくともミスが生じない仕組みをつくる。
この考え方が根付いた組織は、ミスが減るだけでなく心理的安全性も高まり、現場の質が飛躍的に向上するはずです。ミスが生じればすぐに共有され、組織の透明性も高まるでしょう。
「気を付けます」という言葉で終わらせず、「改善策としての仕組みを提案しなさい」とひと手間を惜しまない。この姿勢こそが、組織の未来を大きく決定づける分岐点と言っても過言ではありません。
せんむ
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