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2025.09.19

ブログ 経営ブログ 社会人の心構え

NO.196 組織は何の集合体なのか

ビジネスの世界では、「評価は業績で判断すべきだ」「数字こそがすべてだ」という意見に触れる機会が多くあります。確かに、ノーワーク・ノーペイの原則は仕事の根幹をなす要素であり、特定の業績指標に基づく評価は組織の健全性を保つ上で必要不可欠だと言えます。

しかし、どうでしょう。「業績だけで評価すべき」という考え方は、個人主義という観点からは確かに公平ですが、組織的という観点から見た場合、”人間としてのつながり”を意図的に排除してしまう危険性を多分に持っています。

職場は数字で成り立っているとしても、その源泉とは何か?と考えた場合、それは紛れもなく信頼・協働・共感といった見えない力の存在であると考えます。組織上、それらを無視した評価軸は、むしろ“不完全な公平”であり、それを極めようとするほど長期的には組織の健全な成長を妨げる原因にさえもなり得ます。

たとえば、Aさんが上司との飲み会や雑談を積極的に行い、人間関係を構築している一方で、Bさんは業務以外には全く関与せず、あくまでもビジネスライクに徹している。この両者が同じ業績を上げているとしたら、どちらに上のポストを任せるべきでしょうか。
私は断然Aさんだと思います。むしろ、Aさんの業績がBさんよりやや劣っていたとしても、私はAさんにポストを託すと思います。

仕事の手続きというのは否応なく時間の経過によって誰でも習得できます。しかし、人と関わるスキルは、本人の心構えが無い限り一生できるようにはなりません。

組織は人の集合体です。人にはそれぞれ感情があります。と言うことは、組織とは感情の集合体というのが基本なのです。自分に与えられた仕事をこなしていれば、その他には一切関わらない・・・これはそもそもの組織の原理原則から大きく逸脱しています。

組織に所属するとは、感情に所属するということに他なりません。郷に入っては郷に従え、とはまさにそのことだと考えます。

組織という感情を受け入れる気もない。個人として独立する覚悟もない。責任は取りたくないが、主張はさせてほしい・・・不公平の極みだと思います。じょうむ

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