images

NEWS

2025.09.02

ブログ 社会人の心構え

NO.188 年長者への敬意は「感謝」としての敬意へ──序列から循環へ、組織文化の再構築


日本には、年長者や目上の人を敬う文化が根強くあります。その背景には、儒教的な「長幼の序」や、身分制度に基づく上下関係がありました。敬語や礼儀の発展も、こうした社会構造と密接に関係しています。組織においても、年齢や勤続年数に応じた序列的な敬意が、長く当たり前とされてきました。

しかし、インターネット時代の今日では、知識や情報の優位性は年齢に依存しません。情報技術に疎い年長者が、若手のサポートを受けながら業務を進める場面も珍しくなくなりました。年齢による経験値・知識量の蓄積を根拠したこれまでの上下関係はもはや通用しません。

しかしながら、今の自分が不自由なく働き、生きていかれるのも、先輩たちがコツコツと支えてきた社会の土台があるからです。制度を整え、文化を育て、失敗を重ねながらも前に進んできた人々の努力が、今の私たちの環境を形づくっています。

であるならば、今日における年長者への敬意とは「経験値や知識量としての敬意」ではなく、「感謝としての敬意」であることが自然だと感じます。経験・知識的序列ではなく、貢献への感謝。

この視点の転換は、組織文化の健全化に直結します。

感謝をベースにした敬意は、世代間の対話を促進します。年長者は「支えてきた誇り」を持ち、若手は「支えられていることへの謙虚さ」を育む。こうした関係性は、上下ではなく横のつながりを生み、組織の持続可能性を高める力になります。

敬意とは、誰かを「上」に置くことではなく、誰かの努力に「ありがとう」と言えること。
そのような文化が根づいた組織は、きっと強く、しなやかに変化に対応できるはずです。じょうむ

Contactお問い合わせ​​

職場見学・体験、インターンシップなども
受け付けております。
1時間〜1週間程度の間で
柔軟に対応致しますので、
お気軽にお問い合わせ下さい。
メールでのお問い合わせの場合、
3日経っても返信がない場合は、
恐れ入りますが
再度ご連絡頂ますようお願い申し上げます。