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2025.08.28

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NO.184 センスは「速さ」、努力は「確実性」——企業人としての成長の本質

組織や事業に携わっていると、「あの人はセンスがある」「才能が違う」といった言葉を耳にすることがあります。確かに、センスというものは存在し、それが上達のスピードに影響を与えるのは間違いありません。たとえば、感覚的に物事の本質を捉える力、周囲の変化に敏感な洞察力、あるいは初見の課題への柔軟な反応力などは、確かにセンスの一部だと言えるでしょう。

しかし、センスがないから大成しない——そうとは限りません。むしろ、ビジネスの世界で継続的に成果を出す人たちは、センスよりも「積み上げる力」に長けているように思います。言うなれば、センスとは“ブースト(加速装置)”であり、その人の歩みを早めるものです。けれども、そのブーストがなかったとしても、地道に歩み続けることで、必ず目的地には到達できる。それが努力の持つ持続力であり、確実性です。

企業活動では、瞬発力が求められる場面もあります。しかし、多くの場合、成果を左右するのは「継続力」と「仕組み化」です。センスがある人は早く習得できるかもしれませんが、センスがない人でも、繰り返しの実践から自らの方法論を確立し、反復を繰り返す継続力があれば、到達スピードは違えど、同じ境地に立つことができます。むしろ、試行錯誤を経てきた分、再現性が高く、他者への共有もしやすい知見となっていることも多く見受けられます。

ですから、「自分にはセンスがない」と思い込んでしまうことは、挑戦の入り口を閉ざしてしまう危険性となります。本来は、努力によって十分に伸びる領域であるにもかかわらず、最初のつまずきだけで諦めてしまう。そのような人材の潜在力をいかに引き出すか——それも経営の重要なテーマの一つです。

センスがある人は、確かに習得スピードが速い。けれども、目的地まで走り切れるかどうかは、別の力が問われます。企業人にとって本当に重要なのは、センスの有無ではなく、「続ける意思」と「成長の仕組みを作る力」。それが大成の道を照らします。経営者であれば、それを支える土壌づくりを大切にしたいものです。 じょうむ

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