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2025.08.21

ブログ 経営

NO.180 「決断」と「判断」は、似て非なるもの


経営の現場では、日々多くの選択が求められます。
その中でよく使われる言葉に「決断」と「判断」がありますが、私はこの二つはまったく異なる性質を持つものだと考えています。

「判断」とは、情報をもとに可能性を見極める行為です。
市場データ、顧客動向、財務指標など、あらゆる資料を分析し、成功する確率が高い選択肢を選ぶ。
つまり、判断とは“確率”に基づいた選択です。

一方で、「決断」とは、確率ではなく“覚悟”に基づいた選択です。
成功するかどうかではなく、成功するまでやりきると決めること。
決断とは、結果を予測するのではなく、結果を創り出す側に立つことだと思います。

たとえば、新規事業への参入を検討する場面。
判断であれば、市場規模や競合状況を分析し、成功の可能性が高いかどうかを見極めます。
しかし、決断とは「この事業を成功させるために、どんな困難があってもやり抜く」と腹を括ることです。

経営において、判断は必要不可欠です。
しかし、判断だけでは組織は動きません。
人が動くのは、リーダーの「決断」によってです。
その決断に込められた覚悟が、周囲の信頼を生み、行動を引き出し、結果として成功を引き寄せるのです。

もちろん、決断にはリスクが伴います。
しかし、リスクを避けることばかりに意識が向くと、組織は守りに入り、挑戦の機会を失います。いつしか組織は硬直し、急激に落ちていってしまうのです。
判断は現場に任せてもよいものだと考えます。経営者は「決断」することに特化してもよいと。だからこそ、経営者にはたゆまぬ勉強が求められるのです。だからこそ経営者とは孤独なのです。

成功するかどうかではなく、成功するまでやりきる。
その覚悟こそが、経営の本質なのではないでしょうか。じょうむ

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