images

NEWS

2025.08.08

ブログ 経営

NO.175 下りエスカレーターを登るが如く ~現状維持という衰退~

私たちは、変わらないことに安心を覚えがちです。でも、その安心こそが、静かに衰退を招いているとしたら…?

「その場に留まることは衰退を意味する」とか、「変化しないことが最大のリスク」といったことはよく聞きます。このブログの中でも、自身の現状維持を基準とすると変わらなく見えるが、世の中は動いて(進歩)おり、世の中を基準とすると自身の現状維持というのは右肩下がりの実質衰退です、と主張しております。

この状態を非常に分かりやすく言っておられる社長様がいらっしゃいましたので、その方の言葉をお借りして考察を深めたいと思います。

その方いわく、「我々は下りエスカレーターに乗って経営をしていると考えよ」です。

自社の目標や目的を達するために、山の頂上を目指しますが、その山道とは地面ではなく、下りエスカレーターなのだと。疲れたと言って歩む足を止めると、その間出発口に押し戻されているということです。非常に分かりやすい例ですね。その通りだと思います。

しかし、この方はさらに続けます。「そして、ある地点から登りエスカレーターに変わり、そのまま一気に頂上へ駆け上がることができる。」と。つまり、ある時点まで行くと、会社の信用信頼が積み重なり、顧客や周囲の応援を受けられるステージに移行し、そうなると目標までは一気に進むというのです。

総じて、この下りエスカレーターの時期・期間をどれだけ強力な推進力(意志・ハードワークなど)をもっていち早く通過できるかが重要であり、その時点さえクリアすればあとは強力な追い風が吹いて一気に目標に到達できる、と言えそうです。

そして締めくくりにこうおっしゃっていました。

「世の中の大半の人は、2流の努力が限界値だ。そこから、1流になれる人、3流に戻ってしまう(努力をあきらめる)人を分ける要因は、この分岐点(下りと戻り)を知っているか否か。能力があるから1流、無いから3流なのではなく、この分岐点を超えられた2流が1流になるのであり、超える前にあきらめてしまった人が3流へと没落していく。でも、その分岐点とは決して目に見えるものではない。そういう意味で、あきらめない努力というのが必要ということでしょう。」

この社長様とは、わずか5分もない立ち話でしたけれども、私の人生の中で一番濃密な5分間であったことは間違いありません。じょうむ

Contactお問い合わせ​​

職場見学・体験、インターンシップなども
受け付けております。
1時間〜1週間程度の間で
柔軟に対応致しますので、
お気軽にお問い合わせ下さい。
メールでのお問い合わせの場合、
3日経っても返信がない場合は、
恐れ入りますが
再度ご連絡頂ますようお願い申し上げます。