2025.08.04
ブログ 経営NO.173 ハラスメント時代を渡り切る ~中間管理職の「部下を“見ない”マネジメント」~
「管理不行き届きだ」と上から叱責され、少しでも踏み込めば今度は「ハラスメント」だと言われる。受け手がそう感じた時点でハラスメントとされる時代にあって、中間管理職の立場はますます苦しくなっています。しかも、管理不行き届きとされる原因が、部下の報告漏れや報告遅れであることも少なくありません。言っても報告が来ない、指示しても進まない——そんなやるせなさを抱えながら現場を支える皆さん、本当にお疲れ様です。
とはいえ、部下の能力や姿勢の低さに不満を抱いても、教育の時間と労力がハラスメントだと誤解される現代にあっては、「人を見る管理」そのものがリスク以外の何物でもありません。だから今こそ、「人」ではなく「仕事」をマネジメントするスタンスが必要だと考えています。
例えば、部下の能力や姿勢が低い中では問題点に気づいていないことすらあり、これではいくら報告しろと言っても何も上がってこないのは当然です。ではどうするか。解決策は「都度報告」の仕組み化です。異常時のみの報告から脱し、異常がなくても「異常のない日常の動き」を報告させることで、上司自身がその報告をもとに兆候を察知、問題に先回りするようにします。夕礼などを通じて、その日の進行状況はその日のうちに日々確認する体制を整えることで、部下に発見力を求めず、管理職が“読み取る力”を発揮して、問題への早期対処、あるいは問題そのものを生じさせない予防行動を指示する構造へと転換させていくのです。
そして圧倒的成果を出すことで尊敬を得る——これが次のステップになります。成果によって「教えてください」と言ってくる貴重な部下が現れたときこそ、知見を惜しみなく渡すチャンスです。その部下との間では、よっぽどの理不尽がなければ、パワハラなどとは無縁となるでしょう。やる気のない部下には深入りせず、適切な距離を保って労力を奪われないようにすることも、これからの中間管理職の賢い戦略と言えるでしょう。
人に踏み込む時代から、仕事で魅せる時代へ。報告の型を整え、問題を察知し、成果で魅了し、必要なタイミングにだけ必要な人に寄り添う——このバランスこそ、現代の中間管理職に求められる新しい武器。私は、中間管理職みなさんを心から応援しています! じょうむ
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