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2025.07.29

ブログ 経営ブログ 社会人の心構え

NO.169 正社員とパート・アルバイトの境界線はどこにあるのか 2/2

→つづき

「え?自主的に業務を改善したり、会社の利益を意識して行動するって素晴らしいことじゃないか!」

その通りです。大変すばらしい行為ですよね。でも、それが出来たらその人は実質正社員なのです。その時点でパートさんではないのです。そんな人を、これまでもパートとしてやってもらっているし、本人からも特に何もないので、これからもパートで・・・と運用しているから「同一労働同一賃金」だと主張・指摘されてしまうのです(経営側の“無自覚”による境界線の曖昧化)。

ただし、注意点といたしましては、自主的に業務を改善したり、利益を意識して行動できるパートさんは正社員になる資格を有しますが、”自主的”にやる以上、対面に「責任」が問われます。この責任を負いたくないという人は自ら志願して、パートに留まる方がよいでしょう。

冒頭に私に指摘された事務正社員たちの「不足の仕事」とは、一緒に働いていた事務パートの人と同じように「指示されたことだけ」をやるにとどまり、自主的に改善したり、明らかに利益にならない無駄な行為であっても「今までそうやっているから」という思考停止状態で漫然と続けているだけで、そこに問題意識すら持てていないことを指摘されている、ということです。この指摘に対して当の正社員たちの認識が「パートさんは5時間で帰れて、自分たちは8時間拘束される人」ではガッカリ感が半端ありません。

パート・・・言われたことを言われたとおりに遂行するスペシャリスト(指示実行の専門家)

      (業務改善と言えども、相談もなく勝手に行うことは越権行為。報連相を綿密に行うことが絶対ルール)

正社員・・・自主的な改善を絶えず実行し続け、会社の利益向上に自らの責任をもって臨める人(経営者目線の所持)

      (自主的である以上、業績に対する責任は課せられます。会社の利益と自らの利益は相当数リンクします)

この概念に沿って、社内で明確な基準を設定し、「パートを正社員に格上げ、正社員をパートへ格下げ」を柔軟にできることが担保されれば、そのとき初めて「同一労働同一賃金」が機能すると考えます。

パートを正社員に格上げするのは即時可能だが、正社員のパート格下げはハードルが高い・・・これは、逆に格上げ抑止要因になっていませんか?? じょうむ

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