2025.07.19
ブログ 社会人の心構えNO.163 言の葉の力 ~言葉が思考をつくり、思考が人を創る~
「人間は考える葦である」――17世紀の思想家パスカルが残したこの言葉は、今なお多くの人の心に残る名言です。
葦とは、水辺に生える細くて弱い植物のこと。パスカルは、人間が自然界でもっともか弱い存在であると定義しつつ、同時に「考える」という力を持つ点にこそ、人間の尊厳があると説きました。
では、なぜ人間は“考える”ことができるのでしょうか。 それは「言葉」が存在するから。
言葉があるからこそ、私たちは自分の感情を整理し、他者と共有し、過去を振り返り、未来を想像することができます。言葉がなければ、思考はただの感覚の断片にすぎず、論理も、意味も、希望も生まれません。つまり、言葉こそが思考の器であり、思考の翼でもあるのです。
言葉の所有こそが人間と他の動物との決定的な違いです。人間が急速に進化できたのも、日々その進化スピードが加速していくのも、この言葉の形成によるものが主要因と考えます。
ゆえに、私たちにとって最も大切なのは、どんな言葉を使うかということです。
私たちは日々、無数の言葉を使って自分自身と対話し、他者と関わっています。その言葉が否定的であれば、思考もまた後ろ向きになり、やがて行動や感情にも影を落とします。逆に、前向きな言葉を意識的に選ぶことで、思考は明るくなり、心の姿勢も変わっていきます。
それが、たとえ他者に投げた言葉であろうとも、それは「自分も聞いている」ものであり、自分自身にも影響を及ぼしていきます。言葉とは“外に向かう矢”であると同時に、“内に返ってくる鏡”でもあるのです。
だからこそ、普段から努めて前向きな言葉を用いることが必要だと思うのです。
それは単なるポジティブ思考ではなく、真に前向きな人間をつくるための第一歩。
言葉は、私たちの思考をかたちづくり、人生の方向を決める力を持っています。
言葉は、思考の素材であると同時に、思考の限界でもあります。ゆえに、限られた言葉数で完結させるのではなく、より多くの言葉を学び、そして一つ一つの言葉の意味や理解を深めることで、自らの思考はより深く、より洗練されていくものと信じています。これは、私自身ブログという言葉の使用をするにあたり、一貫して心掛けていることでもあります。
「考える葦」としての人間の尊厳は、どんな言葉を選び、どんな思考を育てるかにかかっているのかもしれません。
あなたは、どんな言葉で自分を育てていますか? じょうむ
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