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2025.07.01

ブログ 経営

NO.151  情熱と冷静さ ~経営における掛け算思考~

経営とは、終わりなき意思決定の連続です。そのなかで「情熱」と「冷静さ」は、しばしば対立する要素かのように語られます。しかし、どちらか一方に偏るだけでは、企業を持続的に前進させることはできないと考えます。

情熱は挑戦への原動力であり、ビジョンを推進する力です。一方で冷静さは、現実を見つめ分析と判断を下す理性の役割を果たします。多くの経営論では、この二つの「バランスの取り方」が重要だと語られます。たとえば「情熱だけでは市場の現実を見誤るし、冷静すぎればリスクを取れずチャンスを逃す」といった具合です。

しかし私は、情熱と冷静さを「どう共存させるか(バランス・比率の問題)」というよりも、「いかに掛け合わせ、相互に高め合うか」が本質だと考えています。言い換えるなら、情熱のアクセルを踏み続けるために、冷静さというブースターを備える、という発想です。

たとえばあるプロジェクトに挑戦するとき、「この価値を世の中に届けたい」という強い情熱が出発点になります。ただしそこで、「それは本当に顧客の課題を解決しているのか?独りよがりではないか?」と冷静に問い直す視点が必要です。その結果、データと論理が明確に価値を裏づけることができれば、もう迷うことなく突き進むことができるはずです。

松下幸之助氏の「失敗は諦めたときに確定する。成功するまでやり続ければ、それは成功となる」という言葉は、まさに情熱と冷静さの掛け算の真理を語っているように思います。ひたむきな情熱、そして試行錯誤のたびに冷静さをもって分析し、改善を繰り返す姿勢。それが結果として、社会や顧客を感動させるイノベーションにつながると信じています。じょうむ


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