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2025.06.09

ブログ 経営

NO.135 人間理解を極め、組織を導く—善悪を超えた経営視点

時として、人間を性善説や性悪説でくくろうとする話を聞きますが、結局、人は「善にもなり、悪にもなり得る」ということだと思います。

誰がいつ何時、悪人になるやもしれないということです。

仏教では、人間は煩悩に満ちた存在として語られ、キリスト教では、人間は原罪を持つ存在とされています。

つまり、人間とは本質的に「弱い」存在であることを共通して論じています。

その弱さとは、迷い、不安、欲望、恐れといった実に人間らしい内面的な揺らぎを指します。

この「弱さ」こそ、人を時に善にも悪にもしてしまう源泉です。
例えば、人は孤独や不安を感じると、誰かと一緒にいたい、寄り添いたいと思い、助け合う心が生まれます。苦しむ他者に共感し、支えたいと願うことは、人間の「弱さ」が生み出す善の力と言えます。

しかし、この同じ「弱さ」が、時に自己保身や嫉妬を生み、他者を傷つける選択をさせることにもなるのです。

人間は善悪を選ぶのではなく、その時々の「弱さ」によって善にも悪にも流されていくのです。

この考え方を踏まえれば、人を見るときには、善なのか悪なのか、正しいのか間違っているのかという視点ではなく、その人が今どういう状況で「弱さ」を露呈してしまっているのか、ということを分析し、その弱さとどう向き合うか、ということです。

弱さを認め、それを善へと昇華させる意志を持つことで、人はより良い存在へと成長できます。弱さゆえに悪に染まるのではなく、弱さを認識し、善へと導くこと。それが自身の自覚や周囲の支えによって、いかようにでもできるということこそが、人間の持つ本当の強さなのかもしれません。じょうむ

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