空気を読めないという方は稀にいらっしゃいます。周囲の雰囲気をいきなり険悪にしたり、いやーな感じにしたり、「困ったものだ」と思わせられることも多々ありますね。

しかし、私はこういった空気を読めない行動は、意図的や計画的に行うことができるとすれば、一つの強力な武器になると考えています。

ただし、そもそも影響的には悪い方に行きがちになるので、使いどころを間違えないように細心の注意が求められます。ゆえに、用いるときはフォロー策を１セットで持っていると安心です。

例えば、「誰もがそれを改善すれば良いと思っているけれども、大元がベテランや上司なために指摘できないケース」が代表例です。どの会社でも少なからずあると思います。いわゆる「アンタッチャブル」な部分です。

これは、部下の立場では疎まれ潰される可能性が高いので、その対象者と同等または自分が上司の立場になったら実行する段取りとなるでしょう。

そこを改善したらいいとみんなが思っていても言えずに悶々としている箇所に「空気を読めないフリをして」切り込んでいく。成功すれば大きな信頼を勝ち取ることが出来ます。

重要なので繰り返し申しますが、必ず摩擦が伴う戦法です。その摩擦を最小限に抑えながら目的を達成する高度なバランス感覚が求められます。常態的に用いていては周囲に敵をつくるばかりになり兼ねませんので、適時適切なタイミングを計ることに全神経を研ぎ澄ませ、「ここだ！」というところで実行に移す。あくまで稀な戦法であることをお忘れなく。じょうむ