私の趣味はキャンプです。かれこれ30年位。「ソロキャンプ」なんてカテゴリ―が確立したのもここ10年位でしょう。ですので周囲はほとんどがグループやファミリーなどの複数人。ゆえに長きにわたり周囲から「あの人、寂しいよねー」とか「え、まさか自殺したりしないよね」なんてささやかれていたのもウソのようなホントの話です。

　「キャンプの楽しさは？」と問われると、どの趣味にも共通することですが「無心」になれること。テントの設営や焚火の火つけ時はそれらに没頭しています。日頃の雑念は入る余地がなく、ただただ「無」。そして私のキャンプはもうやることがパターン化していますので、それらを除いては「何もしていない」ただただ大自然の中に溶け込んでいるだけです。この「何もしないことをやりに行く」ことこそ私のキャンプの楽しみ方です。

ロケーションを大事にしているので、その辺の原っぱでテント広げてればキャンプでしょみたいな嫁の言い分は限りなくスルーです笑

　仕事や生活をしていれば必ず行き詰まったり、悩むときがあります。キャンプの時に問いかけてみても大自然は答えてくれません。しかし、壮大な大自然の佇まい自体によってそれらの悩みが如何に小さきものなのかを感じさせてくれます。

　猛暑の夏も豪雪の冬も、ありのままを受け入れ、ありのままに対処して今日私の前に君臨している大自然。それだけで元気と勇気をもらえます。パワースポットを見て帰るだけでなく、実際にそこにベースキャンプを張って、一日それらと一体化し、自らを浄化し正気（気力）を充填すること、それこそが私のソロキャンプなのです。じょうむ