スタッフブログ
NO197.利益とカネ回り
2022-01-24
おはようございます('◇')ゞ
後にも先にもあれほど厳しく、つらかったことはないと自負できる前職の銀行員時代。
様々な経験を積ませていただいたせいか、売上と利益によって会社を語られることにどうしても居心地が悪い感じがするんです。
私が銀行で法人の融資係をしていた頃、最も重視していたことは「キャッシュフロー」でした。何だかカタカナにすると格好良い感じがしますが、何のことはありません、カネ回りが良いか悪いかであります。
業績の悪い社長さんとお話すると、売上や利益のみでお話をされることが多く、例え、今の業績は良い会社であっても、社長さんが売上や利益にはめっぽう詳しいが、それ以外の項目の質問には全く答えられない場合は、「この会社はいずれ落ちるだろうな」と思ったものです。
利益とは、計算上出てきた差額のことに過ぎません。確かに利益が出ているということは、会社にお金が増えることを意味していますが、その時点で手元にお金があることを意味してはいません。大概の場合、売掛金となっていたり、受取手形となっているものです。全部現金決済でやっているのであれば利益=お金ですが、会社の規模が大きくなればなるほど現金決済の比率は圧倒的に小さいというのが現状でしょう。
利益が赤字であってもキャッシュフローが維持増加していれば会社は潰れないといっても過言ではありません。逆に利益が出ていてもキャッシュフローが減少していれば会社は潰れます(黒字倒産)。
活況を呈したバブル時代であっても黒字倒産は相当数ありました。不況が長引く今にあってはさらに気を付けなければならないことです。
キャッシュフローを算出するには、貸借対照表(B/S)を見なければなりません。損益計算書(P/L)だけを見て完結する売上や利益だけでは危険です。
銀行で算出した経営分析を説明するとき、私はあえて貸借対照表の説明からするようにしていました。資料を渡したそばから、損益計算書の最後のページを一目散に見て、わずかな利益が出ていることに安心するのか、その後の説明をほとんど聞いていなかった経営者の会社はほとんど残っていない、と先日銀行時代の後輩から聞きました。
カネ回りに窮して銀行にお金を借りにいらっしゃるのですが、その前にやることがたくさんあるよ、ここを変えてよ!と貸借対照表が訴えています。もの言わぬ貸借対照表の代わりに私が、「在庫の処分をして下さい」「余剰設備、非稼働設備の圧縮をして下さい」と言うと、「貸し渋りか!」「貸し剥がしか!」と怒鳴り散らす方もおられました。
重要なのは損益計算書ではなく、貸借対照表であります。計算上の利益ではなく、キャッシュフロー(今すぐにでも使えるお金がいくらあるのか)なのです。
税理士事務所などから、毎月の試算表や決算書が上がってきたとき、真っ先に利益を見にいくようでは、まだまだ甘いですよ。とたまに生意気を言ってみました( *´艸`)。 じょうむ

NO196.人は8時間 機械は24時間
2022-01-22
おはようございます('◇')ゞ
ある工場にお伺いしたとき、大きく掲げられていた標語がありました。
よく見られるのは「安全第一」などですが、そこでは「人は8時間・機械は24時間」というものでした。
工場内はピカピカの機械が揃っていて、さぞかし高額な資金が投入されているだろうなあと直ぐにわかるほどです。
その工場ではその標語を効率化のために掲げているとのことです。機械を導入するからには24時間フルで働いてもらう。そのコスパを考慮すれば、どんどん新しい機械に代えていく必要がある、とのことでした。
一聞すると景気のいい話に聞こえるかもしれません。
「景気が良い?バカ言っちゃいけないよ笑 景気が悪いからやるんだよ。」
多種多様な商品を取り扱う工場なので普段からズバ抜けた原価計算管理能力を有しており、現有機械をどれだけ稼働させれば元がとれているのか時間単位で把握しておられるとのこと。販売部門の業績が売上なら、製造部門の業績は稼働効率だそうで、その機械の元がとれたと見るや、日進月歩で進化する最新鋭の設備をすぐに導入しているそうです。
そして、それこそが人間である従業員のモチベーションや労働環境の改善を促進するのだともおっしゃられておりました。
その他にも数々の取り組みを惜しげもなく説明してくださり、とても勉強になりました。ありがとうごさいました。じょうむ

NO195.ライバルと手を組む日
2022-01-21
おはようございます('◇')ゞ
今日は何の日?というコーナーがテレビやラジオでも一時期こぞってやっていました。
それらを見ていて初めて覚えた1月21日という日。
今日は薩長同盟が成立した日だそうです。
薩長同盟自体は学校の歴史の勉強で知っていたとしても、それが今日だということは社会人になって初めて知りました。
調べてみると、慶応2年と言いますから1866年。今から156年前。
黒船来航から一気に日本存続の危機が高まり、混乱を極めていた時期であります。
そこで登場するのがご存知、坂本龍馬です。犬猿の仲と言われた薩摩藩と長州藩の当時のトップ、今で言うと大企業の経営陣たちに、脱藩浪士つまり住民票すら持ってない無職で住所不定の半ば指名手配犯のような人物が一喝するわけであります。
詳細の文言は置いておいて、意味合いで言うと、
「俺は薩長同盟のために動いているんじゃないっ!日本を守るために動いているんじゃっ!さっさと同盟組んで次に動きやがれ。つまらない意地を張り合って不毛な日々を続けることは許さんっ!日本が潰れたら、薩摩も長州もないぜよっ!」
何だかドキッΣ(; ゚Д゚)とするのは私だけでしょうか。。 じょうむ

NO194.小学生の対応力に学ぶ
2022-01-20
おはようございます('◇')ゞ
大寒の本日。朝起きてビックリの量の雪が積もってました。
市場に来て、いろいろな方にお話しをうかがいましたが、秋田市外から来ているお客様がビックリしてましたから、おそらく降っているのは秋田市周辺のみであろうと思います。
「除雪が遅い!」とえらい剣幕で電話をかけていたり、前の車が少しでも発進が遅れるとクラクションを連発するなどの大人の余裕の無さ。
対して、登校中の小学生は、雪玉を投げたり、吹き溜まりの柔らかい雪にダイブしていたりと楽しそうです。
楽しそうというか”頼もしさ”まで覚えます。素晴らしいと思います。
そういえば子供の頃は、雪が降ったら喜んでいました。いつから雪を悪者扱いするようになったのでしょうか。
雪が降ったら、雪を楽しみ、雪の恵みを考える。そんなところから、新しいビジネスが生まれるかもしれません。
渋滞にハマって、イライラしている中、横を雪遊びをしながらキャッキャと通り過ぎていく小学生を見て、何を感じ、何を思えるか。自分の度量が試されます。 じょうむ

NO193.阪神淡路大震災から27年
2022-01-18
おはようございます('◇')ゞ
昨日は、阪神淡路大震災から27年目だったそうであります。
当時、私は大学生でした。ちょうと後期試験の最中で、テストを受けようと大学に行ったら、軒並み中止の張り紙が(;´Д`)。
どうした?どうした?と思いながら、学食に行き、テレビを見たら、まるで空爆にでもあったかのような都市の風景が映っているではありませんか!
しかも、それが日本だというので食い入るように見ていたことを思い出しました。
阪神淡路大震災でも、東日本大震災でも、遺族にとってはそこで時間が止まっているというお話を耳にします。
これから、南海トラフの地震が必ず来ると言います。その時日本はどうなるのか。
わが地は秋田です。南海方面に比べて被害は軽微であると考えられます。その時、私たちは甚大な被害を被る地域に対して何ができるのか。
市場として何をすべきなのか。日々考え、それに向けた取り組みを始めていなければなりません。 じょうむ

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